年収手取り
年収手取りの相場はどう読む?国税庁・厚労省の最新統計から整理
年収手取りの相場を考えるとき、公表統計は「額面」である点が重要です。国税庁の民間給与実態統計調査や厚労省の毎月勤労統計調査をもとに、平均給与の水準、税負担の割合、業種差や分布の見方を実務目線で整理します。
相場の要点: 国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査では1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円(額面)でしたが、手取り額そのものを示す公表統計は今回の検索では見つかりませんでした。
公表統計でわかるのは「額面」の水準
年収手取りを考えるとき、まず押さえたいのは「公表されている平均給与は額面であり、手取りではない」という点です。国税庁が公表した令和7年分の民間給与実態統計調査では、1年を通じて勤務した給与所得者5,163万人の平均給与は487万円(前年478万円から9万1,000円増、5年連続増で過去最高)でした。男性597万円、女性342万円、正社員559万円、正社員以外210万円という内訳です。
月次の水準は厚生労働省の毎月勤労統計調査でも確認できます。2026年8月分速報では、事業所規模5人以上の現金給与総額は311,364円(前年同月比3.8%増)、きまって支給する給与は298,358円(3.9%増)、所定内給与は277,861円(3.8%増)でした。
年収手取りは額面からどこまで引かれるか
今回の検索で得た公開情報の中に、手取り額そのものを示す統計は見つかりませんでした。参考になるのは税負担の割合です。民間給与実態統計調査では、源泉徴収された所得税額は13兆1,262億円(前年比17.4%増)で、給与総額に占める割合は5.30%とされています。
ただしこれは所得税だけの割合で、住民税や社会保険料は含まれていません。したがって「額面の何割が手取り」と一律に断定することはできません。年収手取りを自分で試算する場合は、額面の年収から所得税・住民税・社会保険料を差し引く前提で、勤務先の制度や自治体の税率を確認してください。
相場を読むときの3つの注意
第一に、平均値と分布の山は別物です。給与階級別では、男性は年間400万円超500万円以下が487万人(16.6%)で最も多く、女性は200万円超300万円以下が417万人(18.7%)でした。 求人票の想定年収を比べるなら、平均より分布の山を見るほうが実感に近づきます。
第二に、業種差が大きい点です。業種別平均は電気・ガス・熱供給・水道業が854万4,000円で最も高く、宿泊業・飲食サービス業が275万8,000円で最も低く、3倍を超える開きがあります。
第三に、サンプル調査の幅です。国税庁は標準誤差率を公表しており、従事員1〜9人の層は1.40、1,000〜4,999人の層は0.59とされています。 小規模事業所ほど推定値の幅が大きくなるため、単年の小さな差で判断しないほうが安全です。
サイト内の参考水準では、大学卒(2025年・全規模)の月給約262,300円、高校卒約207,300円を掲載しています。自社や応募先の条件と照らし合わせる際は給与データや記事一覧もあわせてご確認ください。
よくある質問
年収手取りは額面の何割になりますか?
公開統計から一律の割合は示せません。所得税のみで給与総額の5.30%という数値はありますが、住民税・社会保険料は含まれません。
平均給与487万円は手取り額ですか?
いいえ、額面です。1年を通じて勤務した5,163万人の平均給与であり、手取り額ではありません。
業種によって年収手取りの水準はどのくらい違いますか?
業種別平均給与は最高854万4,000円・最低275万8,000円と3倍超の開きがあります。ただしこれも額面であり、手取りは各人の負担で変わります。
掲載数値は公開統計の参考値です。企業・職種・地域により実額は異なります。最新の求人条件を必ず確認してください。
よくある質問
年収手取りは額面の何割になりますか?
今回参照した公開統計からは一律の割合を示せません。国税庁の民間給与実態統計調査では源泉徴収された所得税額が給与総額の5.30%とされていますが、これは所得税のみで住民税や社会保険料を含みません。手取りは勤務先の社会保険加入状況や自治体の税率で変わるため、額面から所得税・住民税・社会保険料を差し引く前提で個別に確認してください。
平均給与487万円は手取り額ですか?
いいえ、額面です。国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査で示された487万円は、1年を通じて勤務した給与所得者5,163万人の平均給与(税・社会保険料控除前)です。手取り額を示す数値ではありません。
業種によって年収手取りの水準はどのくらい違いますか?
国税庁調査の業種別平均給与は、最も高い電気・ガス・熱供給・水道業で854万4,000円、最も低い宿泊業・飲食サービス業で275万8,000円と3倍を超える開きがあります。ただしこれも額面の平均値であり、手取り額は各人の税・社会保険料負担によって変わります。
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