本文へスキップ
給料インデックス

医者年収

医者年収のリアル【2026年】勤務医と開業医で違う「平均」と転職交渉の実務

医者年収は勤務医で約1,485〜1,512万円、開業医は損益差額で約2,592万円と指標が異なります。診療科別・開設者別の公開統計をもとに、転職や条件交渉で見るべきポイントと手取りの考え方を整理します。

相場の要点: 勤務医(雇われている医師)の平均は約1,485〜1,512万円、開業医(個人・無床)は損益差額で約2,592万円と指標が異なるため、単純比較はできません。

医者年収の「平均」は指標が混ざっている

医者年収を調べると、1,500万円前後という数字と2,600万円前後という数字が並んで出てきます。これは同じ対象を測ったものではありません。令和7年賃金構造基本統計調査から算出した勤務医(雇われている医師)の年収換算額は約1,512万円、第25回医療経済実態調査の一般病院・常勤医師は全体で約1,485万円です。一方、開業医(個人・無床)の平均は損益差額で約2,592万円とされますが、これは税引前の事業利益であり、給与ではありません。

勤務医は診療科による差が小さい

勤務医の診療科別では、脳神経外科1,480.3万円、産科・婦人科1,466.3万円、外科1,374.2万円が上位です。最下位グループは眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科の4科合算で1,078.7万円。1位と最下位の差は約1.4倍にとどまります。なお、この金額は主たる勤務先のもので、当直バイトや外勤の収入は含まれません。

開業医は順位が逆転する

開業医(個人・無床)の損益差額は、耳鼻咽喉科3,420.8万円、眼科3,372.0万円、小児科3,281.2万円が上位です。勤務医で最下位グループだった科が開業では上位に来る点は、転職先を考えるうえで無視できません。ただし最頻値は約750万円で、赤字も5.6%あります。平均だけを見て開業を前提にしないでください。

転職・交渉で見るべき3つの数字

1. 求人票の金額は「提示額」

民間医局の常勤求人集計では、美容外科の給与下限平均1,800.0万円・上限平均2,603.8万円が最も高く、美容皮膚科、訪問診療が続きます。これは求人票の提示範囲を集計したもので、実際に受け取った給与の平均ではありません。交渉時は提示額と支給実績を分けて確認しましょう。

2. 開設者で年収は変わる

第25回医療経済実態調査の一般病院・常勤医師では、医療法人1,576.71万円、公立1,550.70万円、国立1,290.02万円、個人1,204.67万円という差があります。同じ診療科でも勤務先の母体で条件が変わるため、複数条件を並べて比較するのが実務的です。

3. 手取りは額面から逆算しない

額面1,512万円の場合、手取りはおおむね1,000万〜1,050万円が目安とされます。年収を12で割った金額は月平均の換算値にすぎず、月給や手取りではありません。

相場を確認するときの注意点

研修医1年目は約435万〜500万円から始まり、経験を積むほど上がる構造です。参考として、当サイトの給与データでは大学卒(2025年・全規模)の月給約262,300円といった一般水準も掲載しています。医師の水準と一般水準を並べて見たい場合は給料インデックスや記事一覧もあわせてご確認ください。掲載数値は公開統計の参考値であり、企業・職種・地域により実額は異なります。最新の求人条件を必ず確認してください。

よくある質問

医者年収の「平均」はなぜ資料によって違うのですか?

対象が異なるためです。勤務医の約1,485〜1,512万円は雇われている医師の給与統計で、開業医の約2,592万円は個人・無床診療所の損益差額(税引前の事業利益)です。前者は給与、後者は事業利益であり、同じ土俵の数字ではありません。

診療科によって年収はどのくらい変わりますか?

勤務医では脳神経外科1,480.3万円が最も高く、最下位グループの眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科(4科合算)は1,078.7万円で、差は約1.4倍です。一方、開業医では耳鼻咽喉科3,420.8万円、眼科3,372.0万円が上位で、勤務医とは順位が逆転します。

年収1,500万円の医師の手取りはどのくらいですか?

公開情報では、額面1,512万円の場合の手取りはおおむね1,000万〜1,050万円が目安とされています。所得税・住民税・社会保険料で3割以上が天引きされるため、年収イコール使えるお金ではありません。実際の金額は給与明細の総支給額と控除額で確認してください。