本文へスキップ
給料インデックス

給料上がらない

給料上がらないと感じる理由を年代別データで整理|平均487万円と実質賃金の内訳

給料上がらないと感じる人が7割という調査があります。厚労省の毎月勤労統計2026年8月速報では名目賃金は3.8%増、国税庁調査の平均給与は487万円でした。一方で年代・雇用形態・分布の差は大きく、実質賃金を見ないと実感とズレます。公開統計をもとに年代・経験別の見方を整理します。

相場の要点: 公開統計では名目賃金は増加傾向(毎月勤労統計2026年8月速報で現金給与総額311,364円・前年同月比3.8%増、国税庁令和7年分の平均給与487万円)ですが、実質賃金や年代別・分布別では差が大きく、個人の実額は職種・地域・雇用形態で異なります。

給料上がらないと感じる人が7割という調査結果

住友生命の「わが家の台所事情アンケート」(2026年8月26〜28日実施、全国の20〜60代の正社員5,783人)では、71.8%が「自分の年収の見込みが物価の上昇に追いついていない」と答えました。物価に見合うために必要な年収アップは平均37万8,011円で、年代別では20代32.5万円、30代37.9万円、40代40.1万円、50代40.5万円、60代38.1万円となっています。50代が最も大きく、20代とは8万円ほどの差があります。

平均値そのものは上がっています

厚生労働省の毎月勤労統計調査2026年8月分速報では、事業所規模5人以上の現金給与総額は311,364円(前年同月比3.8%増)、きまって支給する給与は298,358円(3.9%増)、所定内給与は277,861円(3.8%増)でした。一般労働者の現金給与総額は399,849円(3.7%増)、パートタイム労働者の時間当たり給与は1,472円(4.3%増)です。同じ事業所を比較する共通事業所ベースでも、一般労働者は2.5%増、パートタイムは5.1%増でした。

国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査(2026年9月29日公表)では、1年を通じて勤務した給与所得者5,163万人の平均給与は487万円(前年比1.9%増、+9万1,000円)。内訳は給料・手当412万円(+2.2%)、賞与75万円(+0.4%)で、増加のほとんどは給料・手当によるものです。

年代・経験で差が出るポイント

平均給与を年齢階層別にみると、男性は55〜59歳の734万1,000円が最も高く、60〜64歳では612万5,000円に下がります。女性は25〜29歳の382万7,000円が最も高く、その後は59歳まで350万〜370万円台で推移します。同じ「平均487万円」でも、年代によって位置づけはまったく違います。

さらに、人数が最も多い年収帯は男性が400万円超500万円以下(16.6%)、女性が200万円超300万円以下(18.7%)で、どちらも平均には届きません。平均は高給の層に引っ張られるため、「平均より低い=下のほう」とは限りません。自分の位置は給与データで分布とあわせて確認するのが実務的です。

実質賃金という見方

名目賃金が増えても、物価が同じだけ上がれば実感は変わりません。毎月勤労統計の実質賃金指数は、消費者物価指数(総合)で実質化した現金給与総額が85.6(前年同月比1.9%増)でした。一方、消費者物価指数(総合)は2.0%上昇しています。名目3.8%増に対して実質1.9%増という差が、「給料上がらない」という感覚の正体のひとつです。

また、ここで扱っている金額は税金や社会保険料を差し引く前の額面です。手取りは控除や家族構成で変わるため、統計から一律に断定できません。求人票の月給と手取りを同列に比較しないよう注意してください。

まとめ

給料上がらないと感じる背景には、物価上昇に加えて、年代・雇用形態・分布の偏りがあります。まずは自分の年代の平均と、人数の多い年収帯を確認し、記事一覧で関連データを照合してみてください。掲載数値は公開統計の参考値であり、企業・職種・地域により実額は異なります。最新の求人条件を必ず確認してください。

よくある質問

平均給与が上がっているのに、給料上がらないと感じるのはなぜですか?

名目賃金が増えても物価も上がるためです。毎月勤労統計調査2026年8月分速報では現金給与総額は前年同月比3.8%増でしたが、消費者物価指数(総合)は2.0%上昇しており、実質化した指数は1.9%増にとどまります。加えて、平均値は高給の層に引っ張られるため、自分の位置と一致しないことがあります。

年代によって給与の伸び方や水準は違いますか?

国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査では、男性は55〜59歳の734万1,000円が最も高く60〜64歳で612万5,000円に下がる一方、女性は25〜29歳の382万7,000円が最も高く、その後は59歳まで350万〜370万円台で推移します。年代によって到達点も伸び方も異なります。

統計の金額と手取りは同じと考えていいですか?

同じではありません。毎月勤労統計調査や国税庁調査の金額は、税金や社会保険料を差し引く前の額面ベースです。手取りは控除や家族構成、自治体の保険料率などで変わるため、公開統計から一律に断定できません。求人票の月給と手取りを同列に比較しないよう注意してください。

手取り計算

手取り計算のよくある誤解|額面・平均給与・統計の月給を混同しないために

額面と手取りを混同していませんか。本記事では、手取り計算にまつわるよくある誤解を、厚生労働省・国税庁の公的統計の額面数値をもとに整理します。平均給与487万円が手取りではない理由、統計の月給に残業代や賞与が含まれない点、手取りが一律の割合で決まらない理由を解説します。