社会保険労務士 年収
社会保険労務士 年収の実態|勤務・開業・手取りの違いを公開統計で整理
社会保険労務士 年収は、勤務・開業・法人社員で意味が大きく変わります。2024年度社労士実態調査やjob tagなど公開統計をもとに、勤務社労士の年収分布、開業社労士の事務所売上と個人事業所得の違い、年収・月給・手取りの関係を整理して解説します。
相場の要点: 社会保険労務士の年収は働き方で意味が異なり、社労士単独の公的平均年収は存在しません。勤務等は300万円以上600万円未満が最多、開業は事務所売上平均約1,657.9万円・個人事業所得平均436.3万円という公開調査結果があります。
社会保険労務士 年収は「誰の数字か」で変わる
社会保険労務士(社労士)の年収を調べると、1,134.6万円、1,658万円、436万円…と大きく異なる数字が並びます。これは統計の誤りではなく、勤務・開業・法人社員で「年収」の意味が違うためです。本記事では公開統計だけを根拠に、社会保険労務士 年収の実態と手取りとの違いを整理します。
公的統計に社労士だけの平均年収はない
厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、社労士は「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」にまとめて集計されており、社労士単独の区分はありません。job tagに表示される1,134.6万円もこの区分の値で、サイト自身が「必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません」と注記しています。
勤務社労士の年収は300万〜600万円台が中心
社労士本人を対象にした全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査」では、勤務等社労士の年収は300万円以上600万円未満が38.0%で最多、600万円以上は合計41.5%でした(n=10,157)。企業の人事・総務部門で働く場合は、一般の会社員に近い水準と考えたほうが実態に近いでしょう。
開業社労士は「売上」と「所得」を分けて読む
同調査で、開業社労士事務所の年間売上は平均1,657.9万円・中央値550.0万円(n=14,469)です。ただしこれは経費を引く前の売上です。本人の個人事業所得は平均436.3万円・中央値200.0万円で、16.2%は「収入なし」と回答しています。平均と中央値が大きく離れるのは、一部の高売上事務所が平均を押し上げているためです。
年収と手取りは別物
勤務の場合、年収から社会保険料・所得税・住民税を引いた額が手取りです。開業の場合は売上から家賃・人件費・システム利用料などを引き、さらに国民健康保険料・国民年金・所得税・住民税を支払った残りが手元に残ります。売上1,657.9万円から所得436.3万円を単純に引いて「経費は○○万円」と計算することもできません。条件が異なるためです。
なお給与データで大学卒(2025年・全規模)の月給約262,300円などを見る際も、年収・月給・手取りの定義をそろえて比較してください。掲載数値は公開統計の参考値であり、企業・職種・地域で実額は異なります。給料インデックスでは、こうした公開統計の読み方もあわせて紹介しています。
よくある質問
社会保険労務士の平均年収はいくらですか?
社会保険労務士だけを対象とした公的な平均年収は公表されていません。賃金構造基本統計調査では「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」としてまとめて集計されているためです。全国社会保険労務士会連合会の2024年度社労士実態調査では、勤務等社労士の年収は300万円以上600万円未満が38.0%で最多、600万円以上は合計41.5%でした。
開業社労士の年収は1,658万円と考えてよいですか?
いいえ、1,657.9万円は事務所の年間売上の平均値であり、本人の年収や手取りではありません。同じ調査で、個人事業所を開業する社労士の個人事業所得は平均436.3万円・中央値200.0万円です。売上からは家賃・人件費・システム利用料などの経費を支払うため、売上と本人の所得は別の数字です。
年収と手取りはどれくらい違いますか?
勤務の場合、年収(額面)から社会保険料・所得税・住民税を差し引いた額が手取りです。開業の場合は売上から経費を引き、さらに国民健康保険料・国民年金・所得税・住民税を支払った残りが手元に残ります。控除額は収入や家族構成、地域により異なるため、一律に「何割」と断定はできません。最新の求人条件や手取りシミュレーションで確認してください。
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