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給料インデックス

理学療法士年収

理学療法士年収のよくある誤解|公的統計443万円の「読み方」を整理

理学療法士年収は443万円前後とよく言われますが、その数字は理学療法士・作業療法士など4職種の合算で、しかも額面ベースです。公的統計と民間調査の違い、平均と中央値の差、年齢・地域による変動を整理し、誤解しやすいポイントをわかりやすく解説します。

相場の要点: 公的統計(令和7年賃金構造基本統計調査)では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士の4職種合算で推定年収443万6,000円、残業代を除く所定内給与の平均は月29.8万円・中央値28.6万円という水準です。

理学療法士年収の「よくある誤解」を先に整理

「理学療法士は給与が高い/低い」とひとくくりに語られることがありますが、公開統計の読み方を誤ると実態からずれます。まずは給与データの見方も踏まえ、よくある誤解を3つ整理します。

誤解1:公的統計の数字は「理学療法士だけ」の年収ではない

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」でよく引用される443万6,000円は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士の4職種を合算した値です。きまって支給する現金給与額30万9,900円+年間賞与71万7,200円で算出され、平均年齢36.2歳・勤続8.4年という条件付きの数値でもあります。

誤解2:月給30万円は「手取り」ではない

30万9,900円は残業代などを含む額面ベースです。残業代を除く所定内給与額で見ると平均29.8万円、中央値は28.6万円(2025年)でした。手取りは社会保険料・税を引いた後の金額で、同じ資料でも都道府県別の手取り目安が別途示されており、額面と同額にはなりません。

誤解3:平均値=自分の実感ではない

同資料では下位10%が23.3万円、上位10%が37.5万円と幅があります。年収で見ても、民間の投稿データでは平均406万円(2024年5月末時点)、25歳382.9万円・30歳432.3万円とされ、平均値だけでは見えない差があります。

年齢・地域・雇用先で変わる実際の水準

人事院「職種別民間給与実態調査」を基にした年代別集計では、令和6年は20〜24歳375万円、36〜40歳490万円、48〜52歳568万円、56歳以上744万円でした。ただし令和5年から令和6年にかけて10年代中8年代で減少し、52〜56歳では▲56万円。同じ職種でも年次で上下します。

地域差も無視できません。所定内給与額の都道府県別では山口県33.3万円から佐賀県25.5万円まで開きがありました。医療3職種で比べると医師1,512.3万円・看護師524.7万円に対し療法士は443.6万円で、比較対象によって印象が変わります。

まとめ

理学療法士年収を判断するときは「どの統計か」「額面か手取りか」「平均か中央値か」「何職種の合算か」を確認してください。当サイトの参考水準(大学卒2025年・全規模で月給約262,300円)と比べても、職種・地域・施設類型で実額は変わります。記事一覧や給料インデックスもあわせて、求人票の条件と突き合わせて確認するのが実務的です。

よくある質問

理学療法士の年収はいくらですか?

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士の4職種合算で推定年収443万6,000円(きまって支給する現金給与額30万9,900円×12+年間賞与71万7,200円)です。理学療法士単独の数値ではない点、額面ベースである点に注意してください。

月給30万円は手取りですか?

いいえ。公的統計の30万9,900円は残業代等を含む額面ベースの金額です。残業代を除く所定内給与額では平均29.8万円・中央値28.6万円とされ、手取りはここから社会保険料や税金が差し引かれた後の金額になります。

理学療法士の年収は上がっていますか?

令和7年の推定年収は前年比▲0.5万円(▲0.1%)とほぼ横ばいでした。人事院調査ベースの年代別集計でも令和5年から令和6年にかけて10年代中8年代で減少し、特に52〜56歳で▲56万円となっています。一方で56歳以上は増加しており、一律に上下しているわけではありません。