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給料インデックス

大学別 平均年収

大学別 平均年収のよくある誤解——公的統計に存在しない理由と正しい読み方

大学別 平均年収ランキングは公的統計には存在しません。厚労省の賃金構造基本統計調査が示すのは学歴別まで。民間調査の出所と偏り、年収・月給・手取りの違いを整理し、転職や志望校選びで使える現実的な見方を解説します。

相場の要点: 大学別の平均年収を国が公表した統計は存在せず、公的に確認できるのは学歴別(高校・専門学校・高専短大・大学・大学院)の水準までです。

大学別 平均年収ランキングは「公的統計」ではない

「大学別 平均年収」のランキングを目にする機会は多いですが、その多くは国の統計ではありません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査は全国約5万事業所・約160万人を対象とする大規模調査ですが、調査票に出身大学名の項目はなく、学歴は高校・専門学校・高専短大・大学・大学院の5区分で集計されています。サンプルを細かく分けすぎると統計的な信頼性が確保できないためで、大学別は最初から統計の適用範囲外です。

ランキングの出所は民間データ

公開されている大学別 平均年収の多くは、転職サイト登録者の自己申告、就職四季報などの民間調査、有価証券報告書からの逆算のいずれかをもとにしています。日経転職版の大卒年収調査2025年度版では東京大学1,266.9万円、一橋大学1,250.6万円、京都大学1,122.4万円が上位に入り、年代別では20代が東京大学579.2万円、30代が一橋大学949.0万円、50代が一橋大学1,366.6万円という結果でした。高偏差値大学が上位に来る傾向は見えますが、登録者属性の偏りを含む推計値であり、全卒業生を代表する数字ではありません。

公的統計で言えるのは「学歴別」まで

令和7年賃金構造基本統計調査 第3表の年齢計・月額所定内給与(男女計)は、高校297.2千円、専門学校313.7千円、高専・短大321.2千円、大学396.3千円、大学院517.4千円です。高校と大学院の差は月額で約22万円ありますが、これは時間外・休日手当・賞与を含まない所定内給与であり、年収でも手取りでもありません。

年収・月給・手取りを混同しない

給与データ の参考水準では、大学卒(2025年・全規模)の月給は約262,300円、高校卒は約207,300円としています。ただし調査や定義が異なる数値を並べて単純比較することはできません。求人票の年収は賞与を含むことが多く、手取りはさらに社会保険料や税金が引かれた額です。比較するときは、同じ定義の数値どうしで見ることが大切です。

実務では大学名より条件で比べる

転職やキャリア形成では、出身大学よりも職種・業種・地域・企業規模のほうが年収への影響は大きくなります。求人票の想定年収や賃金体系を確認し、必要なら 記事一覧 で職種別の相場もあわせて確認してください。大学別 平均年収は「参考情報」として眺め、自分の条件に置き換えて考えるのが現実的です。

掲載数値は公開統計の参考値です。企業・職種・地域により実額は異なりますので、最新の求人条件を必ず確認してください。

よくある質問

大学別の平均年収は公的統計で確認できますか?

確認できません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査は最終学歴を高校・専門学校・高専短大・大学・大学院の5区分で集計しており、出身大学名は調査項目にありません。ネット上の大学別 平均年収ランキングは、転職サイトの登録者データや民間調査などをもとにした推計値です。

大学別ランキングの数値は信用できないのでしょうか?

傾向の参考にはなりますが、母集団が偏っている点は理解しておく必要があります。転職サイトの登録者は転職意欲が高い層に偏り、有価証券報告書からの逆算はOB以外の従業員も含みます。あくまで一つの推計値として扱うのが現実的です。

学歴別の月額と、求人票の年収はどう違いますか?

賃金構造基本統計調査の所定内給与は、時間外手当・休日手当・賞与を含まない月額です。求人票の年収は賞与を含むことが多く、手取りはさらに社会保険料や税金が差し引かれた額になります。定義が異なるため、そのまま比べず条件をそろえて確認してください。